以前、小学校で「薬剤師のお仕事」についてお話をする機会をいただきました。今回からその内容をブログ記事にまとめていきます。
「薬剤師ってよく知らない」「薬局でお薬を渡す人でしょ?」と思っている方も多いと思います。でも実は、薬剤師の仕事は非常に幅広く、あなたの生活のあちこちで活躍しています。
薬剤師って何をしている人?
まず「薬剤師ってどんな仕事をしていると思いますか?」と聞かれたら、皆さんはどう答えますか?
よく出てくるイメージは:
- 薬局でお薬を渡す人
- 「1日3回食後に飲んでください」と説明してくれる人
- 白衣を着ている人
そのイメージは正解です!でもそれだけじゃないんです。
薬剤師の正式な定義
薬剤師とは、**調剤や服薬指導などを通じて人々の健康を支える薬の専門家(スペシャリスト)**です。英語では「Pharmacist(ファーマシスト)」と言います。
代表的な業務は薬局や病院での調剤・服薬指導・薬歴管理ですが、それ以外にも:
- 医薬品関連企業で新しい薬の開発に携わる
- 行政機関で薬事衛生に関する業務を行う
- スポーツチームでドーピング防止のサポートをする
- 学校の衛生環境を守る「学校薬剤師」として働く
など、実に多様な形で社会に貢献しています。
薬剤師がいなかったら、どうなる?
小学校の授業でこんな質問をしてみました。「もし薬剤師がいなかったら、何か影響ありますか?」
子どもたちから出てきた答えがとても素晴らしかったです。
- 「医師が全部の説明をしないといけなくて大変そう」
- 「薬の飲み合わせが確認できなくて危なそう」
- 「抗がん剤を誰が作るの?」
その通りです。薬剤師がいなければ:
- 医師が診察しながら薬の説明もしなければならず、パンクしてしまう
- 薬の飲み合わせの確認(相互作用チェック)ができない
- 抗がん剤などの特殊な薬の安全な調製ができない
- 2つの病院を受診して同じ薬が重複していても気づけない
薬剤師は「医療の最後の砦」とも呼ばれ、医療安全を守る重要な役割を担っています。
薬剤師がいる場所
薬剤師は私たちの生活のあちこちにいます。
街の中で見かける場所:調剤薬局、ドラッグストア、病院・クリニック
あまり知られていない場所:製薬会社、保健所、学校、自衛隊、刑務所、スポーツチーム、化粧品会社、食品メーカー……
「えっ、そんなところにも薬剤師が!?」と驚くような場所でも活躍しています。
私が薬剤師になった理由
私が薬剤師を目指したのは「人の役に立てる仕事がしたい」というシンプルな理由からでした。
実際に働いてみると、患者さんから「ありがとう、あなたに相談してよかった」と言われる瞬間に大きなやりがいを感じます。
22年間、薬剤師として働いてきて「薬剤師って素晴らしい仕事だ」と今も心から思っています。
まとめ
- 薬剤師=薬の専門家(スペシャリスト)
- 仕事は調剤・服薬指導だけでなく非常に幅広い
- 薬剤師がいなければ医療の安全が守れない
- 病院・薬局・製薬会社・行政など活躍の場は多岐にわたる
次回は「もし薬がなかったら?」という視点から、薬の大切さを考えます。
≪関連記事≫