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保湿剤の塗り薬と炎症を抑えるステロイドの塗り薬を同じ部位に塗るように指示された時の塗布する順序は!?
皮膚科を受診したら、比較的よく出されるお薬かもしれません。
皮脂欠乏性湿疹に対して保湿剤とステロイド外用剤が処方されるケースがあります。
皮脂欠乏性湿疹とは、皮膚がカサカサに乾燥することで強いかゆみを感じ、ついかいてしまうことで皮膚が炎症を起こしてしまう皮膚の病気です。 特に、皮膚が乾燥しやすい高齢者で、秋から冬の空気が乾燥しやすい季節に多いのが特徴です。
治療内容としては、
①皮膚のカサカサに対しては保湿剤で皮膚に潤いを与える。
②皮膚の炎症に対しては、炎症を抑えるステロイド成分の入った塗り薬で皮膚の炎症を抑える。
この場合、どっちを先に塗ればいいのでしょうか。
ステロイド成分の塗り薬を先に塗るのが一般的です。
保湿剤とステロイドを塗る順序としては、まず炎症を抑える効果のあるステロイドを皮膚の炎症を起こしている湿疹部に塗って、次に保湿剤を湿疹部を含めた乾燥肌全体に塗るのが一般的です。
理由は、一番効いてほしいのはステロイドだからです。
想像してみてください。
皮膚がカサカサで炎症を起こした状態。
皮膚のカサカサが取れても、皮膚が炎症を起こしていたら、痒いかもしれません。
逆に、皮膚の炎症がなければ、皮膚がカサカサでも、そんなに痒いとは感じないかもしれません。
まず効いてほしいのは、炎症を抑えるステロイドなんです。
けど、逆に塗る順番が勧められることもあります。
それは、カサカサで皮膚が固くなっていて、ステロイドの塗り薬を塗っても伸びが悪いという時です。
そんな時は、保湿剤を先に塗ると皮膚がなめらかになり、ステロイドの塗り薬の伸びがよくなるという利点があります。
試してみてください。
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