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■予防接種とは!? ワクチンとは!? 効率の良いワクチン予防接種の順番は!?
僕達は、日常生活の中では、さまざまな細菌やウィルスが共存しているため、それぞれに対する抵抗力がないと病気、すなわち感染症にかかってしまいます。
予防接種とは、ワクチンを接種して、免疫力、すなわち病気に対する抵抗力を作ることによって、感染症などにかかってしまうのを予防したり、症状を軽くしたりする方法です。
お母さんが、産まれてくる赤ちゃんに対して、へその緒を通して、病気に対する抵抗力をプレゼントしているのですが、そのお母さんにもらった抵抗力は、生後数か月の間に自然と失われていきます。 そのため、赤ちゃんは、自分自身で免疫、病気に対する抵抗力をつくっていくことが必要となってきます。
また、赤ちゃんはだんだんと大きくなるにつれて、外出、外へ出て行く機会も多くなってきます。外出先では、いろんな細菌やウィルスに遭遇してしまう可能性が出てくるんです。子供が保育所や幼稚園に入る前には、予防接種を受けて、免疫を作り、感染症を予防していただきたいと思います。
ワクチンとは、予防接種に使用する薬液をワクチンと言います。ワクチンには、感染症の原因となる病原体を、病気を起こさない程度の性質に変えたり、毒素を弱めるなどして、その作られ方から大きく分けて、『生ワクチン』と『不活化ワクチン』と『トキソイド』の3種類があります。
①生ワクチン
生きた病原体の病原性を弱めたものを接種して、体の中で増やして免疫を作ります。ウィルスや細菌が体内で増殖するので、接種後しばらくしてから発熱や発疹など、その病気の症状が軽く出てくることがあります。副作用がでやすいですが、免疫力はつきやすいです。
次に違うワクチンの接種を受ける場合には、4週間(27日)以上間隔をあける必要があります。
②不活化ワクチン
免疫を作るのに必要な成分を病原体から取り出し、可能な限り毒性や感染力をなくしたものを何回か接種して免疫を作ります。生ワクチンのように体内で増殖することがないので、1回接種しただけでは必要な免疫を獲得・維持ができないため、数回の接種が必要である。免疫が生ワクチンに比べるとつきにくいですが、副作用は出にくくなっています。
次に違うワクチンの接種を受ける場合には、1週間(6日)以上間隔をあける必要があります。
③トキソイド
細菌が作り出す毒素だけを取り出し、毒性を弱めたものを何回か接種して免疫を作ります。不活化ワクチンの一種です。
次に違うワクチンの接種を受ける場合には、1週間(6日)以上間隔をあける必要があります。
このように3種類のワクチンがありますが、効率よくワクチン接種をしていくポイントがあります。
それは、ワクチンの打つ順番を考えるということです。
おそらくいろいろなワクチンを接種していくかと思います。
例えば、生ワクチンのBCGワクチンと不活化ワクチンのインフルエンザワクチンの2種類を接種する場合です。
先に生ワクチンのBCGワクチンを接種すると次に不活化ワクチンのインフルエンザワクチンを接種するには、接種間隔を1ヶ月間空けないといけません。なので①生⇒②不活化の順番で打つと、2本のワクチンを接種するのに1ヶ月かかっていまいます。
逆に、不活化ワクチンのインフルエンザワクチンを先に接種すると次に生ワクチンのBCGワクチンを接種するのに空ける間隔は、1週間でOKです。なので、①不活化⇒②生の順番で打つと、接種するのに1週間しかかかりません。
ワクチンの接種順番を考えることで、効率よく早くワクチンを接種することができます。
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