2020年4月21日火曜日

■コロナ陽性者と濃厚に接触した人の定義が変更!!


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4/20に国立感染症研究所から、新型コロナウィルスにおける感染リスクのある患者さんと濃厚に接触した人の定義が、変更されました。

変化に対応することは大事ですけど、なかなか珍しいですね。

変更点は、3点あります。

①新型コロナウィルス患者と接した時期を患者の「発症日以降」だったのが、「発症2日前」に早められました。これは、コロナPCR検査が陽性となる2日前から感染のリスクがあることが認められたということです。まあ陽性になるにはある程度のウィルス量が体の中で増えなければ陽性とはならないんです。例えばウィルスが1匹いても検査キットの感度では陽性とは出ず、50匹以上いないと陽性になりませんというようなのが、検査キットの精度となっています。それで、陽性になるほどウィルスが増えてなくても感染リスクはあるということですね。そして接触した相手が2日後にコロナに発症すれば、濃厚接触になるということですね。ただこれは、考慮して動くことって難しいのかなと思います。症状無くても、周りにいる人はみんな感染リスクがあるから疑えと言うことなのでしょうか。寂しい世の中になっていきますね。

②距離については、「手で触れる、または対面で会話することが可能な距離(目安2メートル)」だったのを、「手で触れることのできる距離(目安1メートル)」と短くなりました。距離が1メートルに短縮されて、あと対面以外も含めるなど範囲が広げられました。具体的な接触内容としては、患者さんが触った周辺の環境、ドアノブとかも考慮しましょうということですね。最近は便座からも感染するのではないかと言われていますね。どうなんでしょう。

③そして今まで具体的に示されていなかった、患者さんとの接触時間については、マスクなどの必要な感染予防策がない状態で、15分以上の接触があった者」と定められました。

職場などで感染者が確認されると、患者さんとの濃厚に接触した人は自宅待機などとなり、活動が制限されます。企業や一人ひとりの感染予防策が必要となります。



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■【乳糖不耐症】牛乳飲んだら、何か知らんけど下痢するんです!!


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ぼく牛乳大好きなんですよね~。

身長を伸ばしたいと思ってて、牛乳けっこう飲んでたんですけど、167cmで止まりました。

という話ではなくて、牛乳飲んだら、なんかお腹がゴロゴロしてきて、いつも下痢してたんですよね。

っていうことに10年ぐらい前に気づいたわけです。

『牛乳飲んだら下痢する、乳糖不耐症』についてお話します。

「牛乳が苦手」という方は少なくないともいますし、ぼくのように飲んだら、お腹にガスが溜まって、ゴロゴロしたり、下痢するということをよく聞きます。

乳糖不耐症とは、牛乳の中に含まれる「乳糖(ラクトース)」を消化吸収のため分解するラクターゼという消化酵素の、小腸での分泌が不足することが原因で起こります。消化不良・腹部不快・腹痛・下痢・おならなどの症状が出ます。

15歳以上の男女10,000人を対象とした調査では、牛乳を飲んでお腹がゆるくなったり、ゴロゴロしたり、張ったりする症状の自覚を持つ人について、「いつもそうなる」人は7%、「いつもではないがなる」は13%、「たまになる」は29%でした。

症状には個人差があり、少しならいいけど、たくさん飲むとおなかをこわすという方がいます。量が多いと乳糖ことラクトースを分解するラクターゼの分泌が間に合わないと考えられるので、数回に分けて飲めば症状が出にくいです。また、ホットミルクは大丈夫だけれど、冷たいのはダメという方もいます。温かいと下痢しにくいのは、体温に近い方がラクターゼの活性が上がることや、胃腸への刺激が少ないためではないかと考えられます。

一般に、大人になるとラクターゼ分泌が減少することが多いため、子供のころは冷たい牛乳も平気だったけど、大人になってからいけないという人がいるのも特徴です。逆に子供のころから乳製品を摂り続けてきた人は、なりにくいといわれています。市販されている、乳糖をあらかじめ分解したり除去した「おなかがごろごろしにくい牛乳」で牛乳に慣れていくうちに、だんだんラクターゼの分泌が増え、普通の牛乳も飲めるようになることもあるようです。

そんな乳糖不耐症の対策は、

数回にわけて飲む

一度にたくさん飲まず、少しずつ数回にわけて飲むことで乳糖が分解しやすくなります。

温めて、ゆっくり飲む

牛乳を温めることで、腸への刺激が弱まり、ラクターゼの働きも盛んになります。ホットミルクだけでなく、コーヒーや紅茶にまぜる、ココアにするのもおすすめです。

毎日飲む習慣をつける

乳糖は消化に時間のかかる難消化性オリゴ糖の一種であり、人の腸内細菌に影響します。毎日飲み続けることで、乳糖分解するのが得意な腸内細菌が増えて腸内環境が改善され、乳糖の分解や代謝を増進できることが期待できます。

料理にプラスする

牛乳が苦手な人も摂りやすく、料理にもコクが出て美味しさが増します。

代わりにヨーグルトやチーズを食べる

ヨーグルトは乳酸菌の発酵によって乳糖の20 40%が分解され、減っています。チーズは製造過程で乳糖の大部分が取り除かれています。したがって、ヨーグルトやチーズは乳糖不耐が起こりにくい食品といえます。

是非参考にしてみてください。


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2020年4月20日月曜日

■産まれてくる子供のために、『風疹抗体』つけましょ!!


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結婚して、そろそろ子どもがほしいなと思う時、妊娠前には風疹抗体検査をしておくことをお勧めします。

妊娠前半期の風疹への感染によって、産まれてくる子供に先天性風疹症候群という病気を起こしてしまう可能性があります。症状としては、白内障や緑内障、心疾患、感音性難聴(3主症状)、精神運動発達遅れなどが生じる可能性があります。発症率は、妊娠4週までは50%以上、58週は35%ときわめて高い確率で発症していまいます。

妊娠前の女性で風疹にかかった歴や風疹ワクチンの接種歴が不明な場合は、妊娠前に風疹抗体検査を実施し、抗体が低い場合は風疹ワクチンの接種が推奨されます。ちなみに風疹ワクチンの接種後3カ月間は避妊をしていただきたいです。あと妊婦さんへの風疹ワクチン接種は禁忌、ダメとなっています。

なので、一人目の時には、風疹の抗体がないことに気づかなかった人で、二人目を考える人は、出産してから風疹ワクチンを摂取するお母さんも多くいます。

妊娠前には風疹抗体検査をしておくこと。お勧めします。



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2020年4月18日土曜日

■【咳】1回で◯kcal消費!? ダイエット効果あり!?


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咳が出はじめたら1ヶ月ぐらい止まらない時ってありませんか。

ぼくは、けっこう咳が出やすい、続きやすい咳喘息体質なので、2ヶ月ぐらいずっと咳がしていることがあります。

≪咳の役割≫

咳は体内への異物(病原体やほこりなど)の侵入を防ごうとする防御反応です。喉頭や気管や気管支に異物や冷たい空気などの物理的な刺激が加わると、その刺激の反射作用によって肺から空気を送り出して咳が出て異物を排出します。

≪痰の役割≫

痰は気管や気管支から出る粘液が、鼻や口から吸いこんだ異物(病原体や異物など)や気管などにある剥がれた細胞を絡め取った物です。喉頭から気管支の内側を覆う線毛の動きによって、口の方に戻されます。健康な時でも毎日100cc程分泌され、そのほとんどは呼吸時に蒸発しています。風邪などにかかると気道粘液の量が増え、痰として咳と共に体外に排泄しています。

≪咳による体への負担≫

咳は、1回につき約2kcalのエネルギーを消費すると言われています。ちなみにくしゃみ1回で、約4kcalのエネルギーを消費します。咳1回で50m、くしゃみ1回で100mを走ったのと同じくらいのエネルギーを消費します。くしゃみを立て続けに5回もすれば、20kcal角砂糖約1個分ものカロリーを軽く消費することになるのです。だから咳がすごく出るときとか花粉症でくしゃみが止まらない時は、カロリー消費が激しくお腹が空きやすいのかなとぼくの経験上は思います。

咳の話に戻って、激しい咳が続くと体力を消耗するだけでなく心臓にも負担がかかります。また咳をすると、肋間筋が収縮するため、胸の痛みを感じることもあります。お腹が筋肉痛になったりもしますよね。また、ぼくは年末咳のし過ぎでぎっくり腰になったのですが、激しい咳やくしゃみを連発しそうな時は、何かにつかまってたり、座った状態ですることで腰などを痛めたりするリスクを減らせると思います。

≪咳を伴う疾患と症状≫

▼肺炎

乾いた咳(初期)+痰・胸痛・高熱

▼百日咳

激しい咳発作+痰・嘔吐

▼肺結核

乾いた咳(初期)+痰・微熱・疲労感・胸痛・血痰

▼気管支喘息

痰を伴う激しい咳+喘鳴・息切れ

▼気管支炎

痰を伴う咳+息切れ

COPD:慢性閉塞性肺疾患

痰を伴う咳+息切れ

▼進行した肺癌(初期無症状)

痰を伴う咳+血痰

≪咳対策としては、≫

▼咳に伴う他の症状にも注意が必要

▼2週間以上咳が続く場合は、呼吸器科受診が望ましい

▼マスクの着用すると加湿効果ありが咳の予防に有効



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2020年4月17日金曜日

■公園・散歩にも『密』あり!! コロナから避ける工夫を!!


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 「あー緊急事態宣言で外出規制されているから、ストレス溜まるな〜。」

「子供もずっと家の中にいるのもなんか逆に健康に悪そうやから、気分転換に公園に散歩にでも連れて行こうかな。」

今日は、公園・散歩の『密』を避けましょう。という話です。

ちなみに国から出されている『3つの密を避けましょう』とは、

 ①喚起の悪い密閉空間を避けましょう。

②多数が集まる密集場所を避けましょう。

③間近で会話や発声をする密接場面を避けましょう。

 気分転換しようと散歩をしたり、公園で子どもを遊ばせに行く時に注意する点を、3点お伝えします。

 ①まず最低限のエチケットとして、咳や発熱などの風邪症状のある時は、絶対に外に出るのを控えていただきたいです。大人はもちろんのこと、体調が悪い子供は連れていかないようにしてください。

②散歩している途中や公園で出会った、お父さん・お母さん同士で、井戸端会議を長い時間行うのは、密を作ってしまうのでできるだけ控えていただきたいです。

③公園で遊ぶときは「砂場など子どもが密集しそうな場所は避ける」ことが大切です。あと遊具にはなるべく触らないでおくということも大事です。滑り台やブランコやシーソーなど、皆が握る部分に付着したウイルスがいたりして、そこから感染することもあり得ます。そして、遊んでしまった場合は、手洗いや手指消毒をしていただければ問題は少ないかと思います。ダメなのは、遊具を触って遊んだ手をきれいにしないまま、顔を触るということは絶対さけていただきたいです。逆に走り回ったり、縄跳びをしたり、バドミントンしたり、遊具を使わず、数人で遊ぶ道具を持参して遊ぶと感染リスクは低いと思います。

日常生活でみなさん一人ひとりが「3密」を減らし、今は人との接触を減らす工夫をして、緊急事態宣言を1か月で終わらせるようにしたいですね。



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