2006年10月12日木曜日

■ジェネリック医薬品:後発品

【2006年10月12日】
一度この記事をについて文章を打ち終えてから間違って文を消してしまって打った内容を思い出しながら急いで打ったので、ちょっとおかしな文になってますが、2倍疲れましたのでご了承ください。
この前、後発品についての講演会に行ってきました。後発品、よくCMで流れているジェネリック医薬品のことです。
うちの病院でもよく患者さんからジェネリック医薬品についてよく質問を受けます。
よく流れているジェネリック医薬品のCMに対してもの申したい医療関係者もたくさんいるかと思います。まっCMという短い時間ですし、メーカーによるCMなのだから・・・ということもあるのですが、医療従事者が患者さんに説明したいことがあまり触れられていません。しかし、ジェリック医薬品は、特許の切れた安い薬というイメージは、見事に視聴者のみなさんに伝わっていると思います。
ジェネリック医薬品は、先発品〔新薬〕のあとにぞろぞろ出てくるので、ゾロとも呼ばれています。
ジェネリック医薬品を採用していくうえで、考えないといけない問題もたくさんあるのです。

◇本当に先発品と同じ効果なのか?→たとえば、コレステロールを下げる先発品を飲んでた患者さんが、後発品に変えてからコレステロールが20%上昇したという報告もあります。同成分なのですが、含有量や添加物などの違いによりおんなじ効果にならない薬もあります。ということもあり、救急に使われる薬や薬物の血中濃度を厳密に治療域に入れたい薬などでは、後発品への切り替えが難しいと思います。しかし、逆に後発品に変えたことによって近年の創薬技術の向上などにより、薬物の吸収が良くなったり、剤形が小さくなったり、工夫されたりで飲みやすくなったりする例もあります。
◇製品の情報提供をしっかり行ってくれるのか?→その製品に対して先発メーカーの方が長年のデータを多くもっています。そして後発品メーカーは、先発品メーカーより子規模なメーカーが多いです。それに伴いMRさん〔医薬情報提供者〕の数も少ないです。医薬品等を使っている医療従事者としては、製品に対する情報提供をきちっと行ってもらえるのか心配です。ぼくは、医薬品の先発メーカーも合併などがけっこうありますので、後発メーカーも合併して先発メーカーに負けない規模になれば解決するのではと思います。後発メーカーに質問したら『先発メーカーに聞いてください。』という答えが返ってきたこともあります。
◇製品の安定供給は大丈夫なのか?→その製品が安定して医療機関にはいってくるのかということです。在庫が入ってこなかったりで、問屋さんがその薬を切らしたり、メーカー自体が潰れたりで薬が安定して病院に入ってこなければ、使いにくいし、また違うメーカーの製品に変えないといけません。
などなど・・・etc考えないといけないことはたくさんあるのです。
ぼくが思うに、厚生労働省や医薬品総合機構などの公的な機関がジェネリック医薬品について、中立な立場から一つ一つの薬に対し評価して頂けたら、医療機関もジェネリック医薬品を使いやすくなるとおもうんですがねぇ。厚生労働省はかなりジェネリック医薬品を進めていますし。
現在、まだほとんどの病院は出来高払い制〔これから包括払い制に変わっていくと思います。〕ですが、大学病院などや療養型病院などで、包括払い制度が導入されている医療機関では、治療に支払われる診療報酬が決まっています。安い薬を使っていけば患者さんの負担も減ると思いますが、これらの病院では、出費が減り利益にもなるということです。そして国民の医療費も減るということです。ですので、現在厚生労働省は、ジェネリック医薬品の普及をどんどん進めているわけです。
まっいずれにしてもジェネリック医薬品については、どんどん前向きに考えていかないといけないと思います。
ぼくもまぁいいジェネリック医薬品を使うことに関したら大いに賛成であります。
さて、気になるデータを紹介したいと思います。みなさんはこのデータに対してどう思いますか?
■医学部学生に聞きました。
家族には、どちらの薬を飲ませたいですか?
・先発品:85%
・どちらでも良い:11%
・後発品〔ジェネリック医薬品〕:4%



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