2018年3月19日月曜日

■第4回 外用療法研究会 褥瘡治癒評価を発表 前川・生駒市立病院薬剤師

https://www.tokushukai.or.jp/media/newspaper/1125/article-5.php
2018年(平成30年)3月19日 月曜日 徳洲新聞 NO.1125 三面

外用療法研究会
褥瘡治癒評価を発表
前川・生駒市立病院薬剤師

自院の取り組みを発表する前川薬剤師 自院の取り組みを発表する前川薬剤師


生駒市立病院(奈良県)の前川大輔薬剤師は2月18日、奈良県で開かれた第4回外用療法研究会(大会テーマ:高齢者の身体的特徴をとらえた薬物療法の実践)で、ポスター発表を行った。同研究会は外用剤に関する学術的な勉強会。同院は初めて参加した。

前川薬剤師は「褥瘡(じょくそう)創部の水分保持率の調査報告」を発表。昨今、褥瘡創部の湿潤環境が治療で重要視されていることから、モイスチャーチェッカーを用いた水分保持率の測定が適切な治療に寄与できる可能性について検証した。対象は仙骨部に褥瘡が見られる患者さん14人。期間を4カ月とし、週1回の褥瘡回診時に仙骨部の湿潤環境を測定し、治癒するまでの水分保持率を比較検討した。

その結果、治癒時よりも初回水分保持率が低いことが判明。水分保持率の測定により、褥瘡創部の湿潤環境を数値で把握できるメリットや、早期の治療効果が期待できる可能性を示唆した。発表後、前川薬剤師は「現在、褥瘡治癒過程の評価ツールとして用いられているDESIGN - Rは褥瘡治療に従事している人しかわかりません」と指摘。そのうえで「モイスチャーチェッカーであれば誰でも測定できるので、その利点を今後の褥瘡治療に生かしていきたい」と意欲的だ。
 

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