こんばんは、田浦マインドです。
離島医療シリーズ最終回は、離島・僻地での勤務経験が「その後の自分」にどうつながったかをお伝えします。
離島から災害医療へ
2016年4月、熊本地震が発生しました。
私が現在の病院に赴任して1年ほど経った頃です。
救急科の医師から声がかかりました。「明日から熊本地震の支援に行きたい。薬剤師も必要だ。一緒に来てほしい。」
迷わず「はい、力にならせてください」と二つ返事しました。
なぜすぐに「はい」と言えたのか
鹿児島・離島・僻地で10年間勤務した経験が、私を即答させてくれたと思っています。
- 薬が届かない状況での対応経験
- 一人で全ての業務を判断してきた経験
- 予測不能な事態に柔軟に対応してきた経験
離島勤務は、ある意味で「小さな災害」の連続でした。
年末年始に薬が入ってこない。台風で欠航が続く。深夜に急変患者が来る。島に薬剤師が自分一人しかいない——。
こうした経験が積み重なって、「どんな状況でも何とかしてみせる」という自信になっていました。
離島勤務が私の薬剤師としての土台
振り返ると、沖永良部島・山川病院での合計6年間の離島・僻地勤務は、私の薬剤師人生の根っこになっています。
自分で考える力 答えをすぐに誰かに聞けない環境で、自分で調べ、判断し、行動する習慣がついた。
幅広い業務知識 DI・発注・棚卸し・麻薬管理・病棟・NST——全てを一人でこなしたことで、薬剤師業務の全体像が見えるようになった。
人とのつながり 全国から応援に来た医師・看護師・薬剤師との出会いが、今も続く大切な財産になっている。
挑戦する姿勢 「離島にいるからできない」ではなく「どんな環境でも挑戦できる」という信念が生まれた。
薬学生・就活生へ——離島・僻地勤務を選択肢に
「離島勤務」と聞くと、不安や抵抗を感じる方もいると思います。
でも、あの2年間がなければ今の自分はありません。
閉塞感や孤独感、薬が届かない不安……辛い経験もたくさんありました。それでも振り返れば、全てが宝物です。
「やる気があれば、どこでも何でもできる!」
これが、私が離島から学んだ最大のメッセージです。
もし離島・僻地勤務に少しでも興味があれば、ぜひ一度見学や短期応援から体験してみてください。必ず、あなたの薬剤師人生の大きな糧になると思います。
離島医療シリーズ 全記事まとめ
全8回にわたってお届けした「離島医療シリーズ」はこれで完結です。
① 沖永良部島で薬剤師として働いた2年間
② 離島に薬が届かない!薬の欠品危機
③ 深夜5時のオンコール「心筋梗塞の患者が来た!」
④ 「島から出られない」閉塞感と本音
⑤ 離島薬剤師は「なんでも屋」!幅広い業務と成長
⑥ 「退院はゴールじゃない」地域医療の原点
⑦ 徳洲会グループが離島医療を支える仕組み
⑧ 離島勤務が土台になった——熊本地震・災害医療へ(本記事)
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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