2012年1月1日日曜日

■薬事新報社『週刊・薬事新報』第2714号(2012年1月1日新春特集号)誌:『人と人』における原稿が掲載されました。

【2012年1月1日】
薬事新報社『週刊薬事新報』第2714号(2012年1月1日新春特集号)誌
『人と人』における原稿が掲載されました。
『週刊・薬事新報』原稿
【テーマ】 人と人
【タイトル】離島医療を感じて
 気がつくと、薬剤師となり7年が過ぎていました。思い返してみるととても充実した薬剤師生活を送らせていただいているとつくづく感じています。私は兵庫県淡路島出身で、徳島文理大学を卒業しました。鹿児島か北海道で病院薬剤師として働いてみたいという思いから、鹿児島県本土の徳洲会グループの病院で働き始めました。
私には離島医療に携わりたいという一つの夢がありました。徳洲会グループは、医療供給の不足している地域を中心に全国各地に病院やクリニックを運営しています。特に離島・僻地への医療環境の向上に自分も力になりたいという思いがありました。しかし、経験の少ない新人の自分では力になれないと考え、上司に相談しみっちりと指導を受けました。そして約2年間という期間でしたが、沖永良部徳洲会病院へ勤務させていただけることとなりました。
沖永良部島に転勤してきた時は、薬剤師業務に対し不安もたくさんありましたが、島の温かい人々のおかげで楽しく過ごすことができました。徳洲会グループは現在、北海道から沖縄県まで66病院を含む約280の医療施設を展開しています。そのため、困ったことがあっても相談したり、助けてもらったりと協力体制が整っており、いろいろな病院の先生方に支えていただきました。
そして、医師・研修医・看護師等、島内島外から集まった病院職員、共に学び考え、頑張る仲間の存在が大きな働く原動力となりました。この時、医療に従事している職員同士が、仲良くコミュニケーションをとれる職場で行う医療こそが、本当のチーム医療ではないかと思いました。
また、離島でも都市部の病院に負けたくないという思いもあり、学会などへの発表にも積極的に取り組みました。そして、医療薬学会で自分の発表を見にきてくださった薬剤師の先生から『先生は、若手薬剤師の見本ですね。いろいろなことにどんどん挑戦していってください』と言われた言葉に、勇気をもらい、今でもいろいろなことに挑戦していくモチベーションの源となっています。
不便な状況下での工夫や柔軟な考え方を学ぶことができ、離島医療に関われたことが、これからの自分の薬剤師生活の大きな糧になっていくと確信しています。
 いろいろな人と出会うことでたくさんの力をもらっており、それがモチベーションに繋がっています。これからも一期一会、人との繋がりを大事に働いていきたいと思っています。
社会医療法人鹿児島愛心会山川病院 田浦 稔基
【略歴】
平成17年:徳島文理大学薬学部卒業
平成17年:大隅鹿屋病院(徳洲会グループ)
平成18年:鹿児島徳洲会病院
平成21年:沖永良部徳洲会病院
平成22年:日本静脈経腸栄養学会認定NST専門療法士取得
平成23年:山川病院(徳洲会グループ)

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