2010年8月21日土曜日

■第12回 日本褥瘡学会学術集会に参加してきました。【2010年8月20日~21日】

【2010年8月20日~21日】
千葉県の幕張メッセにて行われた、第12回 日本褥瘡学会学術集会に参加してきました。

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褥瘡学会への参加は、今年で3年目になります。

今回の褥瘡学会に参加して、『あっ自分の褥瘡に関する知識は、1年前よりは少しは増えてるな。』と思いました。

去年参加した時点では、あまりピンとこなかったり、分からなかったことがだいぶ分かるようになったなと思いました。

まっうぬぼれてるだけかもしれませんが・・・。

だいぶ分かってくると、学会参加どんどん楽しくなってきます♪

今回の学会では、沖永良部に研修に来てた八尾病院のY先生と久々に再会できたり、夜は千葉西病院の人達と飲みに行くことができました。これは、沖永良部島で出来た人脈です★

さてっ学会の感想は、・・・。

▼褥瘡学会のランチョンセミナー、みんなよく飯食えるな~と思いました→どうでもいいことか♪

▼ぼく的に、おもしろいな~って思ったのは、ユーパスタ・ヨードコート・カデックスについて比較した発表です。あまりメーカーさんの関係もあるので、あまり詳しくは言えませんが、ユーパスタに比べ、ヨードコートとカデックスは時間とともに水分吸収能が低下していくというデータが出ています。

◇能動的吸水(浸透圧による吸水):ユーパスタ

肉芽から水分を吸い上げる→浮腫性肉芽を改善する。

◇受動的吸水(高分子内への核酸):カデックス・ヨードコート

肉芽外の浸出液を吸水する→表面の浸潤状態は保たれる。

↑このように肉芽の形態・性状を観察して使い分けすることが望まれるということです。吸水量とともに創面の状態をどのように保つかが重要です。

同じような3種類の軟膏、いずれも抗菌力・吸水力が高いが、それぞれに特徴があったんです。

◇ユーパスタ→最も創面を乾燥傾向に傾ける。

◇ヨードコート→ゲル状となり、浸潤環境を保持。肉芽の促進にも期待できる。創面をより乾燥させたい時には、不適なこともある。

◇またユーパスタの後発品の製品選びは、よく考えないといけない。というのも後発メーカーさんによるとユーパスタに比べて累計水分吸収量に差がありすぎるメーカーさんもあるらしいんですよね。

▼ヨードホルムガーゼをポケットを形成しているような深い傷に対していいデータがでているという発表があったのですが、うーん、どうなんでしょう!?とちょっと疑問に思いました。ヨードホルムガーゼを粘膜に入れると粘膜に傷がつくのではないか、だからあまり推奨はされなくなったんじゃなかったっけと思いました。

▼あと、I3-は、生体への害が少ない。

▼褥瘡委員会のモチベーションUPに、治らない対策を進めるよりも、治る対策を進める方が全然、モチベーションがあがるのではないか。複雑で面倒な褥瘡対策をいかにして簡単で面倒くさくないようスリム化をしていくか。

▼フィブラストスプレー+ベスキチンWA(キチン)→ベスキチンは、フィブラストスプレーから放出されるb-FGFの活性を保てるため、ポケットの褥瘡にいいかもしれない。

▼尊敬する井上善文先生が、パネルディスカッションに出られていましたので、もちろん話を聞きに行ってきました。井上先生のおっしゃっるとおりだと思いました。JSPENと褥瘡学会では、ガイドラインに差がありすぎるのがすごく残念だと思います。JSPENのガイドラインでは、褥瘡に対する栄養の推奨度が『A』だけれど、褥瘡学会のガイドラインではなぜか『C1』なんです。かなりでしゃばったことを言って大変恐縮ですが・・・。

確かに栄養状態を良くするだけでは、褥瘡を治癒に持っていくのは、難しいでしょう。けど、栄養状態が良くなれば確実に褥瘡の治癒するスピードは早くなると思います!!それに栄養状態がよければ褥瘡は、なかなかできないでしょう。またちょっとでしゃばったことを言いましたね・・・。

さてっそんなこんなありましたが、学会に参加してモチベーションアップです!!

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2011年の九州褥瘡学会は、福岡の久留米で行われます♪
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2011年の日本褥瘡学会は、同じく福岡の今度は、福岡国際センターで行われます♪
福岡国際センターと言えば、確か【武藤敬司vs天龍源一郎】のあった・・・全日本プロレスの試合も1回見に行ったな~ってそんなことはどうでもいいか。
来年の学会こそは、演題を出さなければ!!
もちろん沖永良部から!!
頑張るぞ(*^^)



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