2018年4月15日日曜日

■徳洲会の救急医療:日本の救急搬送受け入れ人員数の3%担う

 徳洲会グループの全病院が受けている救急搬送受け入れ人員数は国内全体の約3%に上ります。徳洲会は早くから北米型ER(救急外来)を導入、重篤な症例に高度な医療技術を提供する救命救急センター(三次救急)の指定を、自治体から受けている病院もあります。
 救急医療は医の原点と呼ばれ、徳洲会グループも救急医療を原点として、とくに充実を図っています。自前のドクターカーや、ドクターヘリの離着陸を可能にするヘリポートを備えたり、外傷後遺症障害の減少を目指し専門医療を実施する外傷センターなどを設置したりし、最善の救急医療を提供しています。



【1次救急、2次救急、3次救急の意味は!?】
1次救急:軽症患者(帰宅可能患者)に対する救急医療
2次救急:中等症患者(一般病棟入院患者)に対する救急医療
3次救急:重症患者(集中治療室入院患者)に対する救急医療


【ER型救急システムとは!?】
 ER型救急システムとは、北米のER(ED: emergency department)で行われている救急システムを参考に作られたため『ER型』と名付けらました。基本的に全ての救急患者に対応する救急初期診療型で、ERで働くERドクター(ER専門医)は全ての科の初期診療を行います。また、walk inの患者にはトリアージナースが対応し、緊急性があるかないかの判断を行います。緊急性があると判断されれば、救急車で来院の患者同様、ERドクターの診療を緊急に受けることとなります。ERドクターは初期診療後、入院が必要な患者は全てその担当科に振り分け、入院患者や手術には基本的には関与しません。ERドクターが行う救急初期診療とは、診断・初期治療・advanced triage(disposition)をさします。ちなみに、advanced triage(disposition)とは、救急患者の方向性のことで、具体的には、帰宅させるのか入院させるのか、入院させるのならどの科にどの時点で話を持っていくかの判断のことです。


 【ER型救急医療とは:日本救急医学会参考】
 ERはemergency roomの略で,救急室,あるいは救急外来を意味する言葉である。近年,本邦では,従来の救命救急センターを主体とした3次救急医療に対して,ER型救急医療が注目されるようになり,『ER』がER型救急医療の意味に使用されることが多くなった。本来,ER型救急医療は北米型救急医療モデルのことであり,以下の特徴を有する。
①重症度,傷病の種類,年齢によらずすべての救急患者をERで診療する,
②救急医がすべての救急患者を診療する,
③救急医がERの管理運営をおこなう,
④研修医が救急診療する場合には,ERに常駐する救急専従医(attending emergency physician)が指導をおこなう,
⑤救急医はERでの診療のみを行い,入院診療を担当しない。
北米と医療体制の異なる本邦では,厳密に北米型救急医療モデルを遂行している医療施設は少ない。このため,医療施設によって上記の一部を満たすさまざまな診療形態がER型救急医療と呼称されている。

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