こんにちは、田浦マインドです。
「病院薬剤師って、実際どんな仕事をしているの?」 「1日のスケジュールってどんな感じ?」
薬学生や就活中のみなさんから、こういう質問をいただくことが多いです。
教科書や求人票には書いていないリアルな話を、病院薬剤師22年目の私が包み隠さずお伝えしていきます。
私のプロフィールとざっくり職場紹介
私は奈良県にある総合病院の薬剤部に勤務しています。
主に管理職を行っていますが、日々患者さんと向き合っています。
病院の規模や体制によってスケジュールは変わりますが、「病院薬剤師ってこういうものか」 というイメージを持つ参考にしていただければ嬉しいです。
病院薬剤師の1日スケジュール(日勤の場合)
▼ 8:30 出勤・申し送り
まず前日夜間の情報を確認します。
- 急変患者はいたか
- 新規入院はあったか
- 処方変更・注射変更はあったか
朝の情報収集は1日の動きを左右します。
薬剤師は「処方箋を待っているだけ」ではありません。積極的に情報を取りに行くことが大切です。
▼ 9:00 調剤業務・処方監査
午前中は処方箋がどんどん届きます。
処方監査では
- 用量が適切かどうか
- 飲み合わせに問題がないか(相互作用)
- 腎機能・肝機能に応じた投与量になっているか
- 重複投薬になっていないか
といった点をチェックします。
「ただ薬を揃えるだけ」ではなく、患者さんの安全を守る最後の砦 として機能するのが薬剤師の役割です。
おかしいと思ったら、すぐ医師に確認します。これが大事。
▼ 10:00 病棟業務(病棟薬剤師業務)
調剤と並行して、担当病棟へ足を運びます。
病棟では
- 入院患者さんへの持参薬確認
- 服薬指導(患者さんへの薬の説明)
- 医師・看護師へのDI(Drug Information)提供
- 処方提案
など多岐にわたります。
私が特に大切にしているのは 「患者さんの話をしっかり聞くこと」 です。
「薬が飲みにくい」「副作用が出ている気がする」「飲み忘れが多い」
そういった声を拾い、医師や看護師と共有することが、チーム医療における薬剤師の大きな仕事です。
▼ 12:00 昼休憩
病院によりますが、お昼は45分〜1時間取れることが多いです。
院内の食堂で食べることもあれば、勉強会や委員会が入ることも。
ゆっくり休める日ばかりではありませんが、仲間と話しながら食べるお昼は、仕事の活力になっています。
▼ 13:00 注射調剤・TPN・抗がん剤調製
午後は注射薬の調製業務が本格化します。
特に
- TPN(高カロリー輸液)の混注
- 抗がん剤の無菌調製
は高い専門性が求められます。
抗がん剤は1mg単位で量を間違えると患者さんに深刻なダメージを与えるため、ダブルチェックを徹底しながら緊張感を持って行います。
このあたりの仕事は、病院薬剤師ならではのやりがいのある業務だと感じています。
▼ 14:30 NST回診(週1回)
NST(栄養サポートチーム)の回診がある日は、医師・看護師・管理栄養士・言語聴覚士などと一緒に病棟を回ります。
薬剤師としては
- 薬剤と栄養の相互作用の確認
- 腎機能・肝機能を踏まえた栄養投与量の提案
- 薬の投与経路変更の提案(経口→経管 など)
といった観点から意見を述べます。
多職種で患者さんを支えるこの瞬間が、私は好きです。
▼ 16:00 DI業務・勉強・会議
医師や看護師から「この薬は妊婦に使えるか」「腎機能低下患者への投与量は」といった問い合わせに対応するのがDI業務です。
添付文書だけでなく、最新のエビデンスや文献を調べてフィードバックします。
また、委員会(医薬品安全管理委員会・感染対策委員会など)への参加や、後輩・研修薬剤師への教育も大切な仕事です。
▼ 17:30 退勤
業務をまとめて申し送り、退勤です。
残業が発生する日もありますが、できるだけ効率よく動いてプライベートの時間も確保するよう心がけています。
正直なところ、大変なこと
せっかくなのでリアルも書きます。
①業務量が多い
調剤・病棟・注射・DI・委員会・教育…と業務は幅広く、慣れるまでは大変です。
でも裏返せば、それだけ多くのことができる職場 という意味でもあります。
②責任の重さ
間違いが許されない仕事です。常に緊張感があります。
でも、その分「防げた」という達成感もひとしおです。
③勉強を続ける必要がある
医薬品は日々新しいものが出ます。新薬情報、ガイドラインの改訂、学会発表…常に学び続けないといけません。
ただ、勉強が好きな人にはむしろ楽しい環境だと思います。
病院薬剤師のやりがい
大変なことをいくつか書きましたが、やりがいはその何倍もあります。
- 患者さんに「ありがとう」と言ってもらえた瞬間
- 処方提案が採用されて患者さんの状態が改善した時
- 後輩が成長していく姿を見た時
- 多職種から「薬剤師に聞いて良かった」と言われた時
病院薬剤師は、チーム医療の中でなくてはならない存在 です。
薬の専門家として、患者さんと医療チームの橋渡し役になれる仕事。
私はこの仕事を選んで、本当に良かったと思っています。
薬学生・就活生へのメッセージ
「病院薬剤師に興味があるけど、自分に向いているかな?」
そう悩んでいる人に伝えたいのは、
「現場に来てみてほしい」
ということです。
実習や見学を通じて感じる空気は、ネットや本では絶対に伝わりません。
もし生駒市立病院に興味がある方、薬剤師のキャリアについて話を聞いてみたい方は、気軽に連絡をいただければと思います。
まとめ
今回は病院薬剤師の1日スケジュールを紹介しました。
- 調剤・病棟・注射・DI・NSTなど業務は多岐にわたる
- チーム医療の中で専門性を発揮できる仕事
- 大変だけど、やりがいは本物
就活の参考に少しでもなれば嬉しいです。
また次の記事でお会いしましょう!
≪関連リンク≫
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