2020年4月18日土曜日

■【咳】1回で◯kcal消費!? ダイエット効果あり!?


病院薬剤師 田浦マインド YOU TUBEチャンネル



咳が出はじめたら1ヶ月ぐらい止まらない時ってありませんか。

ぼくは、けっこう咳が出やすい、続きやすい咳喘息体質なので、2ヶ月ぐらいずっと咳がしていることがあります。

≪咳の役割≫

咳は体内への異物(病原体やほこりなど)の侵入を防ごうとする防御反応です。喉頭や気管や気管支に異物や冷たい空気などの物理的な刺激が加わると、その刺激の反射作用によって肺から空気を送り出して咳が出て異物を排出します。

≪痰の役割≫

痰は気管や気管支から出る粘液が、鼻や口から吸いこんだ異物(病原体や異物など)や気管などにある剥がれた細胞を絡め取った物です。喉頭から気管支の内側を覆う線毛の動きによって、口の方に戻されます。健康な時でも毎日100cc程分泌され、そのほとんどは呼吸時に蒸発しています。風邪などにかかると気道粘液の量が増え、痰として咳と共に体外に排泄しています。

≪咳による体への負担≫

咳は、1回につき約2kcalのエネルギーを消費すると言われています。ちなみにくしゃみ1回で、約4kcalのエネルギーを消費します。咳1回で50m、くしゃみ1回で100mを走ったのと同じくらいのエネルギーを消費します。くしゃみを立て続けに5回もすれば、20kcal角砂糖約1個分ものカロリーを軽く消費することになるのです。だから咳がすごく出るときとか花粉症でくしゃみが止まらない時は、カロリー消費が激しくお腹が空きやすいのかなとぼくの経験上は思います。

咳の話に戻って、激しい咳が続くと体力を消耗するだけでなく心臓にも負担がかかります。また咳をすると、肋間筋が収縮するため、胸の痛みを感じることもあります。お腹が筋肉痛になったりもしますよね。また、ぼくは年末咳のし過ぎでぎっくり腰になったのですが、激しい咳やくしゃみを連発しそうな時は、何かにつかまってたり、座った状態ですることで腰などを痛めたりするリスクを減らせると思います。

≪咳を伴う疾患と症状≫

▼肺炎

乾いた咳(初期)+痰・胸痛・高熱

▼百日咳

激しい咳発作+痰・嘔吐

▼肺結核

乾いた咳(初期)+痰・微熱・疲労感・胸痛・血痰

▼気管支喘息

痰を伴う激しい咳+喘鳴・息切れ

▼気管支炎

痰を伴う咳+息切れ

COPD:慢性閉塞性肺疾患

痰を伴う咳+息切れ

▼進行した肺癌(初期無症状)

痰を伴う咳+血痰

≪咳対策としては、≫

▼咳に伴う他の症状にも注意が必要

▼2週間以上咳が続く場合は、呼吸器科受診が望ましい

▼マスクの着用すると加湿効果ありが咳の予防に有効



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